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東京都渋谷区広尾3丁目

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衣・食・住の装置

五人家族が集う街角の家。賑やかで混乱に満ち、成長し、絶えず変化を繰り返す生活の断面をつなぎ合わせるように空間をつくる。

 

六つの小(個)部屋(夫のアトリエ、妻のキッチン、夫婦の寝室、長男の部屋、長女の部屋、次男の部屋)をダイニングとファミリークローゼットで繋ぐ。

一人ひとりが自らカスタマイズできる最小限のテリトリー(住)を積み上げた真ん中を広げて、共有空間として食事をする場所(食)と着替える場所(衣)を確保し、家族を集める。

 

建坪10坪の狭小空間をスキップフロアで構成し、そこにループ状の動線が様々に形状を変えながら、長く細くまとわりつく。

各々が自らの領域を拡張すべく、いろいろな居場所を探しながら移動できる仕掛けとした。

不揃いさの中にその時々で居心地の良い場所を選び取りながら、家族同士の適正距離を測るモノサシの役目を担い、家族の間合いを調整する回遊空間である。

 

それは、視線レベルの変化を楽しみながら空間全体を隅々まで散策できる回路ともなる。

思い思いの場所で立ち止まったり座ったりすると、内外の風景が次々と変化して、空間が伸び縮みするように感じられる。

思わぬ場所まで手が届いたり、物かげに隠れられたり、窓越しに延びやかな視界が繋がったり、見えていたけども遠い場所にたどり着いたり。

 

身体を拡張させる道具のように家をとらえた時、それらが集積した生活装置として、大きな家具のような、小さな建築が立ち上がる。

11   /   06   /   2023

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